Questfield-Lab.

徒然なるままに。

「MacBook Proが高い」というのは本当かどうかを検証してみようとしてみたら、収集つかなくなった話

MacBook Proが高い」。AppleのWebサイトを見ると、よく思ったりする。おそらく「そうだよね」と同意してくださる方もいるかもしれない。

値引き販売も基本的にされない(安く買おうとするなら、型落ち品を電気店で狙うか、新古品なら正規の整備済製品を狙うか、中古のおこぼれを頂戴するしかない)ため、「Apple=高い」という図式が自分の中にある。

まぁ、昔から「Mac=ステータスシンボル」という図式がガキの頃からあったので(とある個人商店の社長さんがMacの、おそらくSE/30あたりを使っていた記憶がある)、なかなかその印象を払しょくできないでいる。

実際のところ、Macは高いのか?

2017年2月9日現在、AppleのWebサイトから調べてみると(※TBはTouchBarを表す。Proモデルで表記がない場合は、旧モデルを表す)

…この表だけペッと渡されたとしたら、どう感じるだろうか。「うーん、高いなぁ~」というのが、私の率直な感想である。中古品を漁ったり、望みを託して整備済製品を狙ったり、「Macにこだわらなければ、ほかに安いノートPCはあるんでは?」と思ってしまう。

特に無印のMacBookは高いと感じる。MacBook Pro13インチと値段が変わりないが、スペック的にMacBookの方が「下」に見えるからだろう。

Macにこだわらなければ、安いノートPCはいくらでもあります。

ただし、同等のハードウェア構成を望まなければ、の話だ。

「とにかく安いやつ探し出してこいや!」と、どっかのブラック企業の社長みたく喚き散らかされるならば、HP Stream 11-y000ベーシックモデルが¥27,700(税別)~で販売されている。これは安い!

しかし、スペックを確認しないといけない。CPUがCeleron N3050、メモリは2GBで増設不可能、ディスプレイは11.6インチ1366×768、ストレージはたったの32GB(!)なので、クラウドストレージサービスを活用する前提になっているだろう。

こうした思い切った割り切り方であれば、例えば子供に学習用に使わせたり、試しにおじいちゃんおばあちゃんに買って…というような想定になると思う。Webブラウジングぐらいならできるだろうが、Photoshopでガリガリ絵を描くなんて想定にはなっていないだろうなぁ。

 

いきなり極論的なものを出してしまったが、安いにはそれなりの理由というものが存在しているのだ。

実際的には、CPUがCeleronだったり、画像解像度がHD(1366×768)だったり、メモリが多くても4GBしか積まれていなかったり、SSDではなく単価の安いHDDが使われていたり。しかし、こうしたコストダウンによって、今日PCは一昔前と違い、安価に買えるようになった(PCが大きく普及して、統一規格も策定され、パーツ自体も増産されるようになったのもある)。メモリが足りなければ、増設する余地があれば増設すれば良いし、HDが狭ければHDMIケーブルでテレビなりモニタと繋げてやればいい。読み込み書き込みに時間がかかるようならば、SSDを買ってきて乗せ換えればよい。ただ、CPUやGPUのところまでいくと、デスクトップならともかく、ノートPCでは手も足も出ない。

ならば、Macに近いスペックのノートPCを探してみよう。

と言うのは簡単ではあるが、メーカーCTOやショップBTO等と数多あるので、すべてを網羅したうえで比較検討することは意外と困難である。大体の目安になるかと思い、大まかにまとめてみた。

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 …見辛いね。これでどうだろう。

興味深いことに、似たようなハードウェア構成のノートPCと値段的にはさほど変わりはないことに気が付く。

 

先ず13インチを見てみると、Dell XPS 13 プラチナ・QHD+タッチパネルモデルMacBook Pro 13inch TouchBarが値段的に近いことがわかる(¥3,820XPS 13の方が安い)。QHD+タッチパネルとWQXGAにTouchBar、どちらかを取るかになるだろう。

Lenovo YOGA 900MacBook Pro 13inch(TouchBar無し)では、構成は解像度とメモリ以外一緒ではあるが(YOGA 900の方がメモリが4GBと少ない)、¥16,440MBPの方が安い

ただし、広色域を謳っているのはMacBook Proのみ(DCI-P3)だった。

 

15インチになってくると、モバイル・ワークステーションも選択肢に入ってくる(実際MBP15インチの方には、「RadeonPro」という、AMDの「FirePro」後継GPUが搭載されている)。そんな中でDell XPS 15堂々とAppleにケンカを吹っかけていてワロタw といったところだが、実際XPS 15のQFHD構成とは何となく似た者同士なのかな、という印象がある(値段も¥1,180MBPの方が安い)。QWXGA+でDCI-P3と、QFHDでAdobeRGBのどちらを取るか、みたいな感じだろうか。

Lenovo Ideapad Y700 QFHDは¥66,000MBPより安く、タメを張れそうだが、1キロ近い重量差は大きいと思う。

同じくLenovo ThinkPad P50sは所謂モバイル・ワークステーションに当たる機種だが、MBP15'と画面解像度が2880×1620(3K)と近いが、CPUは2コアのi7-6500Uであることと、¥43,080MBPの方が安いこと、400グラムMBPの方が軽いことを勘案すると、やはりXPS 15との比較になるのか。

他のモバイル・ワークステーションは…値段を比較しようとするとFull HDで検討せざるを得ないというくらい高い。まぁ、この手のノートPCは「現場にワークステーションとモニターと周辺機器を持ち込むより良いよね」な世界になってくるので、簡単に比較対象にはできないだろう(MacBook ProでわざわざブートキャンプしてCATIAやSolidWorksを使うか? それで正確に図面やモノが出来るのか?)。

ちなみに広色域を謳っているのはMacBook Pro(DCI-P3)、XPS 15とPrecision 5520(AdobeRGB)でした。

結局のところ、「何がしたいのか」と「愛着が持てるのか」なのか?

ざっと駆け足で比較をしてみたが、意外とMacはそんなに高くはない、しかしそれはハードウェアベースでの話であり、ただWebブラウズするだけであれば、わざわざMacを選択肢の中に入れる必要は特にはない。

ゲームであれば、ゲーム向きにGPUが搭載されたゲーミングPCが選択肢に上がるだろう。やりたいゲームから検討することになる。ただし画面解像度が高くなれば、それなりに処理能力を求められるため、ゲーム名を出して店員等に助言を求めたほうが良い(可能であれば、ベンチマークソフトを回してもらうのも手だろう)。

写真修正やイラスト描きにも、それなりにハードウェア性能が要求される。CLIP STUDIO PAINTAdobe Creative Cloud等はクロスプラットフォームとなっているのでMacも選択肢に入ってくるだろう。ただ、画面は広いほうが良い。HDでも使えないことはないだろうが、最低でもFull HDを選んでおきたい。

3DCGが目的なら、やはりGPUが搭載されたPCが好ましい。特に頂点数が増えてくると、処理能力が目に見えて違ってくる。

DTMもハードウェア性能もそうだが、ストレージ容量に気を付けるべきだろう。画面を凝視することが多くなるため、できれば画面は大きいほうが良いと思う。CubaseクロスプラットフォームとなっているのでMacも選択肢には入るが、音源ソフトが容量を食う為、前述のとおりストレージ容量も慎重に検討すべきだ(下手をすると買い直しになるため。例えば、HALion 6だけでも40GBの容量を要求される)。

CATIAやSolidWorksを使うなら、Quadroが載ったワークステーションにすべき。一度職場でオンボード状態のSolidWorksを使ったことがあるが、ある時点から「もうこんなの使いたくない」と泣きが入ったことがあった。

 

3D CADならともかくとして、まず目的からフォーカスしていって、その目的を達成できるハードウェアを選定すべきだろう。ただ、それが愛着を持てるものか? ただの道具か? となると、難しいところになってくる。私が持っているEliteBook 8760wなんて、道具としての側面がかなり強い。

私は楽に持ち運べる環境が欲しいと思っている。環境とは、Webブラウズしたり、メールチェックしたり、絵を描いたりする環境だ。もしそれが日頃持ち歩いているiPhoneiPadと親和性が高ければ、移動時や移動先では便利だろうとは思う。となると、やはり候補は絞られては来るのだろうな。それに愛着が持てれば尚の事。重い作業は今あるデスクトップでやればよい。

と、まぁ、金のない貧乏人の戯言です。